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やちむん(陶器)の特性と検品基準について|手仕事の味わいと選び方

沖縄の伝統的な陶器「やちむん」は、一つひとつ職人の手によって作られるため、工業製品にはない独特の個性が宿ります。ご購入前に知っておきたい、やちむん(陶器)特有の現象や当店の検品基準について詳しく解説します。手仕事ならではの「味わい」をご理解いただくためのガイドです。

1. 陶器の表情を形作る「手仕事の証」
やちむん(陶器)の絵付けや成形はすべて手作業です。そのため、以下の現象は「器の個性」として良品として扱っております。

にじみ・かすれ・はね:職人が一筆ずつ描き込むため、釉薬の飛びや絵柄のかすれが生じますが、一点ものの表情としてお楽しみください。

色むら・釉薬だれ:気温や釉薬の調合により、色の濃淡や流れた跡が残る場合があります。これが器に立体感と奥行きを与えます。

鉄粉(てっぷん):土に含まれる鉄分が黒い点となって現れるもの。天然の土を使用している証拠です。

御本手(ごほんて):窯の中の化学反応で現れる淡いピンク色の斑点。狙って出すのが難しい。名前の由来は安土桃山時代から、江戸初期にかけて日本で大人気だった高麗茶碗、赤い斑点が出ている、お茶碗を御手本として、朝鮮で焼いてもらったところからきているそうです。

2. 焼成や成形過程で生まれる独特の質感
やちむん(陶器)が炎を潜り抜ける際に生まれる、特有の質感についての基準です。

貫入(かんにゅう):表面に入る細かいヒビのような模様。使い込むほどに変化する、陶器を「育てる」醍醐味のひとつです。

ピンホール(気泡):焼成中に土からガスが抜けた小さな穴。表面3.5mm以下、裏面7.5mm以下のものは良品としています。

石はじき・ブク:土の中の石灰や気泡が表面に現れたもの。裏面などで使用に問題ないサイズ(10mm以下)は、器の味としてお届けしています。

たたら成形の歪み:板状の土から形を作る「たたら成形」特有の、わずかな歪みや曲線。手作りの温かみとして評価されています。

3. 当店の検品基準(良品・訳あり・不良品の区別)
お客様に安心してお使いいただくため、当店では独自の基準で厳重に検品を行っております。

■ 良品としてお届けするもの
使用上の問題がなく、やちむん(陶器)特有の風合い(景色)として美しいと判断したもの。

■ 訳あり品・お値引き品とするもの

表面の目立つキズや、5mm以上の欠け・付着物がある場合。

釉薬のはがれが大きく(表面5mm以上、裏面10mm以上)、美観を損なう場合。

歪みが著しく、使用時に不安定さが確認される場合。

■ 不良品として掲載を控えるもの

素地(土台)まで達している深いヒビや割れ。

使用中に破損する恐れがあるものや、衛生上の問題が生じるもの。

最後に:あなただけの「一点もの」との出会い
やちむん(陶器)は、同じ窯、同じ絵柄でも、一つとして同じものは存在しません。お手元に届いた器にある小さな点や色のムラは、沖縄の土と炎、そして職人の手が対話した記録です。

ぜひ、世界に一つだけの表情を持つ「一生ものの器」として、末永く可愛がっていただければ幸いです。

”検品をしていると、どうしても販売を控える『不良品』に出会うことがあります。そんな器を自分用に持ち帰り使うのですが、傷跡があるからこそ『私だけの一点もの』という愛着が湧き、不思議と一番の愛用品になってしまうのです。完璧すぎないからこそ、愛おしい。それこそが手仕事、そしてやちむんの真の魅力だと私は信じています。”

▼ 沖縄の陶器やちむんの器一覧はこちら
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